骨盤骨折後の電撃痛。神経伝導検査により、大腿神経損傷が発覚

大阪在住のＨさんは道路脇に立っていたところ、急発進してきた車に接触され、停止車両と挟み込まれるという交通事故に遭い、骨盤骨折などの傷害を負いました。
事故後、Ｈさんは通院し、治療・リハビリを続けましたが、骨盤骨折部に大きな変形が残ってしまいました。また、Ｈさんには臀部や大腿部の痛みが強く、特に大腿部は「電気が走るような痛み」が残存しました。

その後、Hさんは、保険会社主導の事前認定で骨盤骨折による変形12級が認められ、加害者側保険会社から賠償金提示がありましたが、後遺障害等級や賠償額が妥当か不安に思われたことから、当弁護士事務所にご相談・依頼されました。

当弁護士事務所は、ご面談時にHさんが「大腿部付近に電撃痛が走る」とおっしゃったことから、骨盤変形以外にも神経損傷があるのではないか、という疑いを持ちました。
当弁護士事務所は、Ｈさんに神経伝導検査の受診を提案。検査の結果、Ｈさんは、骨盤骨折により大腿神経が損傷していることが発覚しました。

そこで、当弁護士事務所は、証拠を揃えて異議申立。結果、神経損傷12級が認定され、骨盤変形の12級との併せて、併合11級に等級が上昇しました。

婚約中の事故。主婦性が認められ、1,000万円以上のアップ！

当弁護士事務所は、自賠責保険の後遺障害結果を受け、併合11級を前提に示談交渉を開始しましたが、加害者側保険会社との相違が大きく、裁判になりました。

裁判では、Ｈさんの主婦性が主な争点となりました。
Ｈさんは、本件事故当時婚約をしておられたことから、当弁護士事務所は、近い将来主婦となられることを前提に、女性全年齢平均賃金を基礎とする逸失利益を主張。
裁判所は、当方の主張を受け入れ、主婦性を認定。

最終的に、Ｈさんの事案では、総額1,831万円で和解が成立。ご依頼時より賠償金が1,000万円以上アップした金額を獲得することが出来ました。

文責　プロスト法律事務所　弁護士　林 征人
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